「専門家」インタビュー01 OneWorld税理士法人 大野修平さん

みなさんこんにちは。いよいよ年末も押し詰まってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今日のコラムは、融資の専門家として首里社会保険労務士法人(以下 首里)とパートナーを組まれているOneWorld(ワンワールド)税理士法人の大野修平(おおのしゅうへい)公認会計士・税理士へインタビューさせていただきました。
現在、東京はじめ名古屋、福岡と複数の拠点で業務を拡大している同法人の代表社員の一人である大野さんに、説明会で直接お会いになった方もいらっしゃるかと思います。

公認会計士と税理士という金融財務のプロであり、スラッとした長身の端正なイケメンである彼は、一見すると絵に描いたようなエリート。
しかしその人生は実に波乱万丈でした。
あまりに面白く、インタビューで決められた時間を大幅にオーバーしてしまったその自分史と、これからの社会情勢に対する考えをお聞きしました。どうぞご覧ください。

「東京という街が本当にあるのか見てやろう」最初の挫折が上京のきっかけ

大野さんは歴史ある町並みが有名な岡山県倉敷市の出身。
地元の進学校で優秀な成績を収め、スポーツもできた彼の人生はそれまで順風満帆。京都にある大学への進学を考えていたそうです。
しかし、センター試験で設問数を間違えるというあまりにも大きなケアレスミスを犯し、それまでの進路を変更せざるを得ない状況に。
そこで初めて「東京という街が本当に存在するのか見てやろう」と、東京の国立大である東京商船大学(現東京海洋大学)へ進学します。

しかし卒業当時これといった目的もなかった彼は、船乗りはおろか一般企業への就職もせず、昼間はレコード屋、夜はパチンコ屋のフリーターとして生活していたそうです。
納豆一つにごはんを詰めた弁当箱をもち、アルバイトに明け暮れる生活も二年を過ぎるころ、パチンコ屋さんの飲食事業立ち上げで初めて就職した大野さん。副店長のような立場で店舗運営のほぼすべてを経験し、そこでビジネスの面白さに気づきます。
彼が情熱をかけて取り組んだ飲食店は順調に拡大し、銀座にも出店するまでになりました。
しかしそんなある日、彼の人生を変える事件が起きます。

大事なお客さんを出口まで見送った大野さんが店に戻ると、店長から「さぼってんじゃねえよ」という一言が。

「食器を下げるよりお客さんが大事だろ…」

激高した若き大野さんはその場でエプロンを床に叩きつけ、その店を出て二度と戻らなかったそうです。
時に彼は27歳。ライフプランが見えつつある大事な時期に、彼の人生は再び大きく変わりはじめました。

波乱万丈な人生を淡々と語る大野さん。
波乱万丈な人生を淡々と語る大野さん。

「コンサルタントになりたい」夢の実現と社会の荒波


飲食店を辞めたものの、ビジネスの面白さを知った大野さんは「コンサルタントになりたい」と勉強することを決意、さっそく学校探しをはじめたそうです。


「ご存知かもしれませんが『コンサルタント』という資格などなく、いろんな学校で失笑されました。そんなある日、ふらりと立ち寄った資格専門学校で、担当者に勧められたまま公認会計士への道をめざすことになりました」

この話を最初に聞いた時は信じられませんでした。
その時点で彼はすでに27歳。公認会計士をめざすという決断は大きなものだったと思いますが、彼は自らの人生をかけて
猛勉強をはじめます。

「2年連続で不合格でしたが、3年目には『今度不合格だったらこの試験制度に問題があるんだ』と思うくらいまで追い込んでやりました」と笑顔出語る大野さん。どれだけ勉強したのか正直想像もできませんが、その時の頑張りが彼の精神的な礎になったのは間違いありません。

こうした苦労の末、30歳で晴れて日本最大級の大手監査法人で公認会計士としてスタートした大野さん。
まさに3年前夢に描いた「コンサルタント」となり、大企業とのプロジェクトを手がけるようになりました。

しかし、ここでまた社会の現実が彼を襲います。
入社2ヶ月目にあの有名なリーマンショックが勃発したのです。
大規模なリストラで同僚たちが辞めていくなか、会社に残留を依頼されたものの、業務量が激増する毎日に突入していきました。
そうして数年、過酷な日々を過ごしたのち「大企業ではなく、自分の力でビジネスをしたい」と決意、その監査法人を去ることになったのです。

首里社会労務士法人との協働がスタート

その後、現在のOneWorld税理士法人の前身となるシンシア会計事務所に就職。
前職で金融部門にいた経験をいかして、主に融資の担当として営業活動をしていた2016年、たまたま首里の説明会に参加。

中島社労士と運命的な出会いを果たします。

「ご存じのとおり中島先生はフレンドリーな方ですし、他の社労士さんと比べても、あれだけ助成金の活用に詳しく、マーケティング的に考えている人はいないと驚きました。お客さんとの関係づくりなど、現在も日々ビジネスマンとして勉強させてもらっています。

助成金についてはお客さんからのニーズはあると知っていましたので、中島先生と助成金のプロとして連携、協働することになったのです。

その後、首里が認定支援機関となったこともあり、融資と財務のパートナーとしてさらに連携を強化し、今に至っています。
現在、私が手がけている案件のうち半分は首里さんとの協働プロジェクトですね。」

現在は首里が開催する説明会で融資のパートをほぼすべて担当し、進行中および潜在的な営業案件併せて50件もの案件を抱えているという大野さん。
中島社労士との出会いによる化学変化で、ドライブのスピードが加速しているのが伝わってきます。

それにしても人は見た感じだけでは分からないものだと、彼の自分史を聞いて感じました。
現在はこうして快調に業績を拡大している大野さんですが、これからの社会情勢についてはどう考えているのでしょうか。

「これからは厳しい時代がくると思います」表情は柔らかいが、状況分析は厳しかった。
「これからは厳しい時代がくると思います」表情は柔らかいが、状況分析は厳しかった。

事業者は今のうちに「溺れ死なない準備」を

これまでの話から一転、これからの日本の情勢について大野さんは厳しく分析していました。

五輪が終わったら、これまでのように『景気の波に乗って』というのは難しい時代になると思います。近年では『
最後のチャンス』といっても過言ではないでしょう。
これまで好景気の要因は道路や都市整備など大きな公共事業によるところが大きかったわけですが、五輪や万博が終わったら、東京も大阪もピカピカになり、直すところがなくなってしまう。そうなれば、公共事業で経済は回せなくなり、景気は後退するだろうといわれています。これは過去五輪が開催されたほとんどの国で起きていることなので、ほぼ間違いないでしょう。

そこで重要なのは、私達も首里も含めて経営者として溺れ死なない準備をしておかないと、いろいろな人を不幸にしてしまうということ。そしてその備えとして重要なものの一つがお金だということなんです。」

現実をしっかり見据えたその言葉に、思わず身が引き締まる思いがします。
しかし実際のところ、経営者の方々にそうした危機感はあるのでしょうか?

「経営者としての危機感はみなさん理解されているかと思いますが『ではどう備えればいいのか』という策については迷っている方が多いのではないでしょうか。
もちろん、いろんなやり方がありますが、備えるうえで最も大きな課題が資金調達だと思います。その資金調達において、しっかりとした事業計画をもとに、金融機関との関係づくりをお手伝いするのが私たちの仕事なんです。」

机上の空論ではなく、実務としてさまざまな規模の企業のお金と経営を見てきたその言葉には説得力があります。
経営者のみなさん、いかがでしょうか。準備はできていますか?

強い信頼関係で結ばれたOneWorld税理士法人のメンバーと。左から二人目が代表の小野敏人(はやと)公認会計士・税理士
強い信頼関係で結ばれたOneWorld税理士法人のメンバーと。左から二人目が代表の小野敏人(はやと)公認会計士・税理士

「導かれるまま目の前のことを精一杯やる生き方を」

波乱万丈な自分史と現実的な未来予測に話は盛り上がり、気がつけば時間を大幅に経過していました。
そこでインタビューの最後にあたり、大野さんの人生哲学について
聞いてみました。

「実はこれまでの人生もそうだったのですが、導かれるようなかたちで目の前にあった事象に精一杯取り組んできただけなんです。
目標設定をしてここまで来た、と後からいうのは簡単ですが、そういう感じでもないんですよね。
母親が目の前で泣いている子供をケアするのと同じように、目の前に困っているお客さんがいるのに助ける知識を知っていたら、精一杯助けてあげるのは当然じゃないですか。私はそういうスタンスで仕事をしていきましたし、これからもそれは変わらないと思います。」

これもちょっと驚きでしたが、確かにこれまでの軌跡を聞いていると納得もできます。
2人のお子さんを育てながら幸せな生活を送る奥様とも、こうした人生哲学を共有しているそうで「だからこそうまくいっている(ご本人談)」のだとか。

「ただ会社(OneWorld税理士法人)の『
全力を尽くして中小企業をサポートする』というビジョンの実現と、そのための情報やノウハウのインプットには努力を惜しまない、そこは徹底しています。

私達の会社は、メンバーが若いという強みがあります(多くが20〜30代)し、Ai(人工知能)に取って代わられるともいわれるこの業界において、メンバー全員が『付加価値で勝負できる税理士法人として最大のチャンス』と思っているんです。

このコメントは別の取材時に事前に打ち合わせもせず、全員が同じだったと知り、感動しましたね。

最高のメンバーである彼らと、全国すべての都道府県にOneWorldの事務所をつくり、お客様に貢献していきたいと思っています。」

導かれた状況に全力をかけて取り組み、結果を出し続けてきた大野さん、やはり最後はプロのコンサルタントとしてカッコよく決めてくれました。
これからも首里社会労務士法人の強力なパートナーとして力を発揮してくれることでしょう。

ここまで読んでくださったみなさん、ありがとうございました。
これまでのお客様は、大野さんと今まで以上に深いお付き合いをお願いしたいと思いますし、まだの方はぜひ説明会で彼の話を聞きに来てください。
アツい情熱をもち、苦労を重ねて実績をつくりあげてきた彼のアドバイスは、必ずやみなさんのお役に立つはずです。
多くの方のご参加をお待ちしています。

OneWorld税理士法人オフィシャルサイト

https://www.oneworld-tax.com/
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